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チューブラータイヤのパンクとカーボンホイールの使用感 [Bicycle]

KEBELに装着していたチューブラータイヤはパンクや悪天候のため、イベントには今までほとんど出番がありません。実際、履き慣れているFulcrum Racing3+クリンチャータイヤの方がブレーキのフィーリングも良いし、重量のせいかコーナリングでの安定感もFFWD F6Rよりも上のような感じがしており、もうRacing3のままでもいいかなとも思い始めていたり…

お世話になっているショップの店長からは「もっと巡航速度を上げて頑張ってみてください」と言われ、やはり上級者向けの機材なのかと少し落ち込みましたが、既に購入してしまった手前、今更泣き言をいっても仕方がないので、少しでも使い慣れるようもっと積極的に使用してみることにしました。

ということで、放置していたパンク修理から始めてみます。まずは顛末から聞いてやってください。

ショップで組んでもらった際、タイヤとホイールはミヤタのチューブラーテープTTP1で貼り付けてあり、パンク対策としてシーラント(Caffelatex)を充填してあります。もともと普段履きで使用するつもりでしたので、いつものモーニングライドなどには常用しておりました。ただ、残念なこと勝浦ロングライドやツールド千葉(雨天)、日光遠征(パンク中)などのイベントでは試せておりませんが。

パンクは自宅近辺を22km程度走った日に発生しました。その日は午後から雨の予報でしたので、早い時間に軽く走って戻るつもりだったのですが、予想外にも早くから雨が降り出してしまいました。ガッカリしながら予定よりも早い帰宅。その後の整備でも全く気が付かなかったのですが、翌日に空気がかなり減っていたことでパンクが発覚しました。

パンクの直接原因はわかりませんが、タイヤを確認してみると1mm強の亀裂を発見。穴の状態から雨の中で異物を拾ったことに因るもののように思います。空気を入れてみると、微かに抜けていく音が聞こえます。ちなみにこの状態でも穴からシーラントが漏れてくる気配はありませんでした。

その時点で新しいチューブラータイヤを発注しましたが、店への入荷と来店可能日との兼ね合いで、手に入るのがかなり後になりました。その間、シーラントを使用中の人からの助言で、Caffelatexを追加で注入したところ、なんと!空気の漏れがなくなりました。適正値の空気圧でも全く問題なかったので大喜びで使用しておりました。その後、30km程は走れたでしょうか。ところが…

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停車時、何気に下を見ると白い液体が垂れておりました。タイヤをチェックしてみると、穴の開いていていたところから泡が沸いてシーラントが漏れております。急激な空気圧の低下はないものの確実に抜けていきます。空気を追加しても今回は穴が塞がる気配は感じられませんでした。
ちなみに右の写真はうっかりバルブを緩めた時の様子です。ご覧のようにシーラントが漏れてきてしまいますので、空気を入れるなど、普段からバルブを緩める際は必ずホイールの上半分の位置でおこなってください。

遠方で発生しなかったのは幸いでした。これでパンクしたタイヤに見切りをつけ、新しい物に交換することに。

まずはタイヤを左右に抉ってホイールから外します。チューブラーテープでガッチリと固定されておりますが、何度か抉っているうちに隙間が出来ますので、徐々に隙間を増やしていけばさほど苦労せず外すことができました。

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タイヤを外した直後のホイール。使用済みのチューブラーテープがタイヤ側に残るかホイール側に残るかは、ホイールの表面処理やタイヤの材質、使用環境など様々な要因があるようですが、残念ながら今回はほとんどがホイール側に残ってしまいました。残ったテープの除去には親指に活躍いただきます。使用期間が短かったからかもしれませんが、指の皮を剥がすことなく無事に作業は完了しました。

チューブラータイヤの装着ですが、まずホイールにチューブラーテープ貼っていきます。
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テープはリム幅より少し狭いので、比較的簡単に貼れると思います。バルブ穴の部分から開始し、一周して貼り付けは完了。写真の写りが悪くてよく見えませんが、テープ表面のセロハンは、タイヤをリムに嵌めた後に間から剥がせるように、終端をそれぞれリムの外側に向けて(5cm程度)剥がしておきます。
タイヤには少し空気を入れて(1気圧くらい。状況に応じて加減してください)、バルブ部分からリムに沿って引っ張るように嵌めていきます。最後まで嵌りましたらホイールを回転させてみて、タイヤが歪みなく装着できていることが確認できたら、リムとタイヤの間から出ているセロハンをゆっくりと剥がしていきます。

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チューブラーテープが圧着するようにリムとタイヤを手で押しておきましょう。空気を入れたら完了です。タイヤの装着はクリンチャーと比べてはるかに簡単でした。

それにしても300kmも走らないうちに高価なタイヤが(泣)

穴の開き方にもよりますが、シーラントはパンク対策として有効だと思いました。今回のパンク(シーラントを追加注入する前)でも空気を入れれば、数10kmは十分に走れるくらいの状態を保てたと思われます。実際、ショップまでの往復10kmは全く問題なく走行できました。で、今回もシーラントを入れるつもりだったのですが、ちょっと気になる製品があったので手に入れました。

Espresso
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こちらはパンクした時バルブにノズルを挿してプッシュすればガスとシーラントを送り込み、パンク穴を塞ぐとともに5気圧ほどのエア(CO2?)を充填してくれるというものです。今度からはこれを携行しようと思っております。使う機会がないことを願いますが(^^;

最後にホイール(Fast Forward F6R-240S)の使用感を…

ブレーキの効きは思ったほど悪くありません。確かにアルミのRacing3の方が効きは良いですが、OCRのブレーキ(ロングアーチ:SHIMANO BR-R600)とRacing3との組み合わせよりは断然効きます。雨天も大雨はまだ経験しておりませんが、小雨程度でしたら制動力の低下はさほど顕著ではありません。

スピードの乗りはF6Rが良いように感じる一方、持続性はRacing3の方が優れているに感じます。軽快感はF6Rに軍配が上がるものの、その軽さが自分には不安に感じました。Racing3の方が断然に自分の狙ったラインに乗せやすいのです。自分の体幹が安定していないのが原因だと思われます。ペダリングのブレがホイールが軽くなった車体を不安定にさせているのかと。この辺りは乗りこなしていくしかないでしょう。

上りでの差は良くわかりません。軽いF6Rの方が有利だとは思うのですが…残念ながら、明らかに楽になるというものではないようですね。強風下は言うまでもなく、リムハイト60㎜のF6Rには恐怖です。

徐々にですが、乗り慣れてきてはいるので、また新たに気付いた点がありましたら報告させていただきます。
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soraneko

ディープリムホイールは、やはり高速領域の巡航に「うま味」が有るので、ぼくも正直アイオロスを購入して「失敗したかな?」と思っていましたが、泣き言行ってもお金が返ってこないので(笑)、いまは開き直って普段履きで使っています。
軽量ホイールは、僕も走行上のフィーリングや速度の持続性など、「軽い程良い」とは思わないですね。
ま、「見た目の満足感」だけでも十分元は取れると思いますけど、頑張って使いこなせるようにはなりたいですよね。

チューブラーはどうしても抵抗感が有り手が出なかったんですが、やはりチャレンジして見る価値はありそうですね。
by soraneko (2012-11-06 07:24) 

ももんが

チューブラーは面倒くさそうで手を出せないでいます。
タイヤも高価ですよね〜。
シーラントが効果的なら思い切って使ってみたいとも思いますが、当分ZONDAでがんばります。
それにしてもカーボンディープはカッコイイですね!
by ももんが (2012-11-06 23:18) 

とも

soranekoさん、コメントありがとうございます。
ホイールは軽ければいいというわけではないようですね。速度の持続性でいったら、ホイールを回転させたときにRacing3の方がはるかに長い時間回り続けておりますので、実際の使用状況ではこちらの方が扱いやすい特性だと感じました。ディープリムはレースか通常のライドでもごく限られたシチュエーションでしかその恩恵を受けられないと思います。あとは見た目の満足感という要素の方が大きいかもしれませんね。いずれにせよ使い続けるしかないので…頑張ります!
チューブラーについては万人向けではなく、また自分自身もまだ諸手を挙げてお勧めできる物だとは思ってはいない状況ですが、soranekoさんでしたらメリットを見いだせるような気がします。
by とも (2012-11-07 23:33) 

とも

ももんがさんへ
スペアタイヤの携行とパンク修理、それから価格がチューブラータイヤのネックですね。反面、パンク時のエア抜けが緩やかなため安全だったり、シーラントである程度のパンクは回避出来たり、タイヤ交換は意外に簡単というのがメリットだと思います。それから乗車フィーリングが良い点も人によっては感じることができるのかもしれませんね。
by とも (2012-11-07 23:58) 

ロックシップ

300km程度でタイヤがパーとは…泣くに泣けませんね。
雨の走行で傷が入るとは意外でした。確かに言われてみれば水の表面張力で、路面に鋭角のものが立つ可能性はありそうです。

チューブラータイヤのパンクはまだ扱った事が無いので、交換方法など参考になりました。
「シーラント」はやはり応急的なものと理解した方がよさそうですね。かつてチューブに使った人が、パンク穴からリム内側まで溢れてきて落とすのに難儀したという話を聞いた事があります。
by ロックシップ (2012-11-10 06:47) 

とも

ロックシップさんへ
泣きました(笑) 前回パンクしたのは(クリンチャーですが)1年以上前でしたので、乗っている割には少ないかなとは思います。しかし、何もチューブラーにした途端に…今回はツイていなかったですね。
ご指摘の通り、雨で鋭角なものが集まりやすいことに加え、濡れたタイヤはより異物が食い込みやすいと聞いたことがあります。そう、前回のパンクも雨のツールドちばでした。
チューブラーですが、以前はパンク箇所の縫い目を外し、中のチューブにパッチを貼って再び縫い合わせるという修理が行われていましたが、今では修理せずにタイヤ交換が主流のようです。シーラントは有効という話もよく聞きますので、そのままで使用できるか否かは穴の開き方にもよるのでしょうね。ちなみにラテックス製のチューブは空気の抜けが速いのですが、シーラント入りの前輪とシーラントなしの後輪では、空気の抜けが違います(後輪の方が早い)ので、一応は効果の一端は認められそうです。
ぶちまけたシーラントはタイヤとホイールの他にフレームにかかり、修理中には家の床にも垂らしました。拭き取る時にはゴム状に固まって通常はさほど苦労はしないのですが、リム内部とかに入り込んだら確かに厄介ですね。
by とも (2012-11-11 22:38) 

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