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OCR3 ペダル交換 [Bicycle]

ロードバイク購入当初から気になっていたペダル。
OCR3のペダルは「フラットペダル」と呼ばれる、スニーカーで踏むことに適した形状のものがついています。スポーツサイクルをする上で、効率的なペダリングは重要な要素ですが、このフラットペダルだと少々物足りなく感じます。

最近のロードバイクでは一般的に「ビンディングペダル」というものが採用されていることが多いです。このタイプのペダルは、シューズをペダルの正しい(踏み込むのに適した)位置に固定して、踏み込む力と引き上げる時(引き足)の力の両方を駆動力として最大限に活用するのが目的です。

結論から言いますと、交換取り付けしたビンディングペダルは、シマノのPD-A530という製品です。
PD-A530.jpg

シマノ自転車部門HP http://cycle.shimano.co.jp/publish/content/cycle/sic/jp/ja.html
製品案内HP http://cycle.shimano.co.jp/catalog/cycle/products/landing.jsp

ビンディングペダルのメリットは先に述べましたように、シューズが固定されることにより効率的なペダリングが出来ることですが、デメリットもあります。
まず、専用のシューズが必要になることです。ビンディングペダルにシューズを固定するためには、「クリート」と呼ばれる金具を靴底に取り付けなくてはならないのですが、専用シューズのソールはそのための特別な形状をしております。
専用シューズを用意しなくてはならないこともさることながら、このシューズが歩くことに適していないため、出先で徒歩を強いられるときには辛い思いをするかもしれません(マウンテンバイク向けなど、シューズによっては比較的歩きやすいものもあります)
自分もペダルと一緒に専用シューズを購入しました。

アディダス Voltage(ヴォルテージ)
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このシューズはクロスカントリー向けと謳われており、ロードレース向けと比較するとタイトな感じもなく、快適性も犠牲になっていないようです。確かに歩行時はつま先側が高くて違和感がありました。しかし、多少歩きにくいとは感じるものの、普通のスニーカーの感覚とさほど変わりません。
ocr080809008.jpg
ソールはクリート(金属のパーツ)がソールブロックの間に引っ込んでいるので、歩行もほとんど苦痛ではありません。このシューズに取り付けたクリートははシマノの「SPD」という方式のものです。

話が前後しますが、ここでビンディングの種類についても説明しておく必要がありそうですね。
元々、このタイプのペダルを開発したのはLOOKというスキーのビンディングメーカーとのことです。現在では、LOOKの他にシマノ、TIMEなどが有名です。基本的に各社の方式間での互換性はないと考えたほうがいいです(互換性を謳った製品もあります)
私は初めてということもあり、入手性や安心感でシマノ製を選ぶのが無難かなと思いました。

シマノ製品のペダルにも「SPD-SL」と「SPD」という2つの方式があります。乱暴に分類すると「SPD-SL」はロード用。クリートの外形は大きくて、ペダルにより大きな力が伝わるようになっているようです。反面、クリートがシューズのソールに大きく出っ張って固定されていることにより、歩くのには向いていないです。
一方、「SPD」のほうは、マウンテンバイクやサイクリングに向いております。SPD対応のシューズの多くは、歩行にも支障がないように、クリートがほとんど出っ張らないようになっています。「SPD-SL」と比較しますと、自転車を効率よく推進させると言う面では劣るのかも知れませんが、私のような用途にはこちらのほうが適していると思われます。
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初心者で一番不安なのは、自転車が停止したときにちゃんと足が地面に着くかということだと思います。停止する手前では、ビンディングから足を外す準備をしておかないと、いわゆる「立ちゴケ」してしまいます。次の不安は、走り出すときにシューズをペダルに固定できるかということだと思います。でも、この2点は少々練習することによって、割と簡単に克服できると思います(むしろ少し慣れて来た頃に「立ちゴケ」することが多いようですね)

ペダルとシューズを固定する方法としては、他に「トゥクリップ/ストラップ」というものがあります。
これは、ペダルの前部にシューズのつま先に沿った形状のクリップを取り付け、ストラップで足の甲を固定するパーツ(写真がありませんので、イメージがわかないかもしれませんね。ご興味がある方は"トゥクリップ"で検索していただければ、写真記載のあるHPが見つかると思います)で、ビンディングが生まれる遥か前から存在するものです。元々の目的は同じですので、ビンディングペダルは、このパーツの発展形といえるかと思います。自分は学生時代にトゥクリップ/ストラップを装着した自転車を乗り回していたので、ペダルに足を固定することには、あまり抵抗感がなかったのかもしれません。
現在、トゥクリップ/ストラップを選ぶメリットはビンディングペダルのように専用シューズを必要としない点だと思います(トラック競技では規定上、こちらを使い続けていると聞きました)
普通のスニーカーで乗車できるので、今回もトゥクリップ/ストラップを取り付けても良かったのですが、ビンディングの使用感にとても興味があったので、思い切って使ってみることにしました。

<ビンディングペダルの選択>
シマノのSPD方式にするとして、次はどの製品を選んだらよいかです。
シマノのHPを見ると、SPDペダルだけでも12製品ものラインナップがありました。自分としては、「安価」で「カッコイイ」を基準に、WEBでの評判を元に、2つの製品に絞り込みました。一つは前述のPD-A530、もう一つはPD-A520という製品でした(オフロード向けは外形がゴツいモノが多く、OCR3には似合わないと思って選択から外したところ、必然的にこの2製品から選択することになりました)

シマノのPD-A520
PD-A520.jpg
PD-A520はSPD-SLペダルのデザインに近い形状で、小型でカッコもなかなかです。価格は¥5,000台前半とリーズナブルです。
一方のPD-A530は、外形は少し大きめで価格は¥1,000ほど高いのですが、PD-A520にない大きな特長があります。
それは、ペダルの踏面を使い分けることにより、ビンディングペダルとフラットペダルの両方に早変わりすることです。

ビンディングペダルとして使用する場合
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フラットペダルとして使用する場合
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写真のようにペダルをくるっと回転させるだけでOKです。行き先によりスニーカーで乗車したい場合が考えられましたので、こちらのほうが便利かなと思いました。PD-A520と比べると野暮ったい形状ですが、単体で見る限りはOCR3に取り付けても、そんなに違和感がないのではないでしょうか。

元からついていたフラットペダルと比較するとこんな感じです。
ocr080809005.jpg

ペダルとクリートの取り付けはショップでやっていただいたのですが、自分でやる上でもさほど難しいものではなさそうです。但し、クリートの取り付け位置は後で(最初は親指の母子球の位置はペダルの軸を基準して)微調整する必要があるかもしれないとのことでした。

ビンディングのバネ調整機構
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ビンディングjは一定の力以上で外れるようになっていますが、その時の開放強度はダイヤルで調整できるようになっています。
PD-A530は4段階に調整できるので、最初は一番ゆるくしておくのが安心です。

シューズとペダルの設置面の様子。
ocr080809010.jpg

ショップで自転車を固定したまま、ビンディングの着け外しを練習しました。
乗車方法はフレームに跨り、まず右足をペダルに固定します。次に右ペダルを踏み出しながらサドルに跨りながら左足を固定します。
踏面を間違えなければ、ペダルに足を乗せて少し強く踏み込むだけで、「カチッ」っという音と共に足が固定されます。ペダルの踏む位置は少々アバウトでも大丈夫なので、慣れれば簡単です。
外すときは、足を外にひねるようにすればOKです。その時、ペダルが低い位置にある方が外しやすいようです。
走り出す前に、これらを何度か練習しておくことが大切です。実際の走行では慌てないように、止まるまでの余裕をみて予め左足を外しておく習慣を身に付けておきましょう。
ビンディングを装着してから、まだ100kmも走っていたいとはいえ、幸いにもまだ立ちゴケはありませんが、上手く外れなくてヒヤッとしたことはあります。開放強度を低くしてあったお陰か、何とか強引に開放できました。

ギャップなどでもペダルから足が離れたりしない安心感や、常に適正な位置を踏んでいられることによる効率アップなど、ビンディングの効果はハッキリと体感できます。(これは経験不足なので想像になりますが)長距離での疲労度の軽減もできるのではないかと感じております。

ビンディングを敬遠している方、ビンディングペダルなのにスニーカーでも乗ることができるPD-A530はいかがでしょうか?
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コメント 4

yonhongi

目の毒です!(笑)
金属感丸出しのパーツ写真をいきなり載せるなんで反則ですよ〜。
物欲が止まんなくなっちゃいそうです。
ビンディングペダルかぁ…ふだんサンダルで乗り回してる自分みたいなのが付けたら、笑われるんだろうなぁ(爆)

ペダル…そう、ウチの子でも最も野暮ったいと思っていたところなんですよねぇ。
付属品は折りたたみ出来るのはいいのですが、いかにもプラスチックの固まりで、なんだか子供の三輪車みたいだなぁと…。
いっそ替えてしまいたいとは常々考えていたんですが、MTBルックに似合いそうなのが、手頃な値段でないんですよねぇ(溜息)

そんなわけで、またまた羨ましかぎりです。

PS : 前のLEDライトの記事にも影響されて、ヘッドライト増設しちゃいました(^^);
ともさんの記事は(嗜好がこれでもか!というほど似ているので)物欲刺激されまくっちゃってます。

by yonhongi (2008-08-25 11:48) 

響希

ロードバイクに関して詳しいですねぇ。ともさん。
たかがロードバイク・・・と軽く見ていましたが、奥が深いですね。
凝り出すと、どんどんはまっていくような気が(^_^;)
車と比べると、環境に優しく、健康にいい。良いことづくしですね。
by 響希 (2008-08-25 15:28) 

とも

yonhongiさん、こんばんは!
金属感丸出しのパーツを見ると物欲が…私にも、と~ってもよくわかる気が(^^;

パーツありきで、イジるのが第一目的みたいな私ですら、ビンディングペダルの効果は体感できましたよ!
ご紹介したような両面を使い分けられるペダルは、シマノ製品では他に「PD-M324」というのがあります。お好みに合うかわかりませんが、価格は¥6,000前後と大体同じくらいのようです。

私の記事に影響されて…そう言われると、なんだか嬉しいですね(^○^)
私ごときの自己満足ネタに、せめて悪い方向への影響でないことを願っています(~_~;)

嗜好が似ているというのは私も感じていました。
私もyonhongiさんからいい刺激を受けております(他人から見たらどうかなぁ~)
興味深いブログ記事、いつも楽しみにしております(^^)/
by とも (2008-08-25 22:28) 

とも

響希さん、こんばんは(^^)
詳しいなんてとんでもないです!凝り症がにわかに仕込れた知識ですよ(^^ゞ

クルマ弄りが好きな方はハマる可能性が大きいと思います。比較的手ごろな費用で楽しめますし。
メカも単純な分、機能美も感じますね。たまにパーツに見惚れたりしております(^^;

確かに環境や健康には良いのでしょうが、肝心のエンジンに問題が…
運動不足を痛感しております。
by とも (2008-08-25 22:46) 

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